1年間毎日続けてきたことを終えて、今思うこと。

2019年7月7日ー


一昨日カルピスが100周年を迎え、僕がこの1年間続けてきた365日のカウントダウンデザインは終わった。


挑戦の真っ只中にいる頃は、自分一人しかやっていないということや、本当にすごいことを成し遂げられるということに、ある種常に気持ちが高揚した状態で毎日を過ごしていたけど、その挑戦を終えた今、僕の中に浮かぶ一つの疑問。


『下出誠がしたいことは何だ?』


正直、僕はずっと悩んでた。


せっかく積み上げた365日、100周年ということに捉われず、これからの毎日も次の101年、102年目に向けて継続させていくことができれば、自分はより高みに行けるのではないか。


その一方で、


確かにそれこそ誰もやっていないことだし、デザインという部分でもっともっと成長した自分に出会えるかもしれないけど、その先に自分が見据えるものは何だ?


ってことも思ってた。


そんな思いを行ったり来たりしながら、デザインとか、カルピスとか置いておいて、最終的にシンプルに自分が何がしたいのかを考えたんだ。そうやって出した僕の結論、それは、


『伝えること』


デザインをしたいということよりも、この1年で得た様々なものを伝えたいって気持ちのほうが大きかった。


だから、この素晴らしい輝きに満ち溢れた挑戦はここまで。

1年を終えた2019年7月7日で幕を降ろすことにしたよ。


ただ、この幕は決して終幕ではなくて、これからは“伝えていく”という次の舞台に場所を移しての第2幕が、もう上がってる。

その舞台の初陣を飾るのが、8月から始まる個展ってことになるかな。









挑戦を決めてその場に立ったあの時、そこに道なんてなかった。道になるのかも分からなかった。

でも、デザイナーがデザインを作るという、決して非現実的ではない行動の圧倒的な継続を終えて振り返った時に、


そこには道が出来ていて、1年前にはその存在さえ知らなかった扉の前に立つことができた。


継続は力なりと人は言うけれど、今の僕が思うに、続ける意志という意味で継続は力なのだとは思うんだけど、それよりも、どんなに小さな力でも“継続”という装備を纏うことでその力を大きくすることができて、そうして得た力だからこそ、自分でも思いもしなかったようなことに気づくことができる。そこに実はとても意味があるんじゃないかと思う。


大切なことは、闇雲に小さな力を選ぶのではなく、誰も選ばないような小さな力を継続させていくことだと思う。そうすれば、その継続の先にはきっと自分にしか見ることのできない景色が待ってるって思うんよ。


僕は今回カルピスの100周年を祝うために1年を費やすこの挑戦を選択したけど、

今の時代だからこそできる行動は、必ずまだ他にもある。


そんなことを話す個展を、支えてくれる仲間とともに作っていくつもり。

8月1日と31日にはイベントもやるからさ、できるだけ多くの人に僕の言葉でこの一年の経験を伝えたいんだ。

聞きに来てよ。会いに来てよ。


詳しくはこちら

https://www.facebook.com/events/2328010457517893/

そして、そんな個展を引くほどの大成功に導くためのポルカもやってます。

※もう後1日とかだけど

https://polca.jp/projects/vXYV5KLqDBc

支援してもらえたら嬉しいです。


100周年のイベントの日にさ、カルピスがサプライズで僕のデザインを全部印刷したポスターを用意してくれていた。

100人ものファン、そしてスタッフの前で僕のことを紹介してくれた。

そして、僕がどんな思いでこの挑戦を始めたのかを話す時間をくれた。


カルピスほどの歴史ある企業が100年という記念すべき日を迎えるあの場で、一個人である僕があのような時間が過ごせたことに、1年前にこのチャレンジの決断をした自分を心から褒めてやりたい。


あの瞬間から、ピースはそこにあったんだ。


挑戦を終えた今は、学校を卒業した次の日のような、嬉しくもあり、寂しくもあり、そんな気分だけど、そんな気分さえもこの挑戦に挑まなければ感じることもできなかったものだと思うと、この挑戦とカルピスから得たものを胸に、また生きていこうと思う。


ピースは、いつだってここにある。

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