Mahalocoという場所。茨城で繋いだ縁。

気づけばカルピス100周年を祝うために、1年もの時間をかけて続けてきたカウントダウンデザインチャレンジが完結して早2週間強(知らない人はこちらから固定ツイートをご覧ください)。とは言え決して暇ではございません。


そのチャレンジの中で生まれた全てのデザインを展示する人生初の個展まで、あと残すところ8日程というわけで、チャレンジが終わってもなお展示物の制作に日々追われています(笑)。


ただ、昨日で入稿物も一通り片付いたので、今日は個展を開催する場所や人、経緯について書いておこうと思います。


たぶんこれを読んでからのほうがより話がスムーズに入ってくると思いますので、是非最後まで読んでいただき、1日に開催されるトークショーにはりきって参加してください。(詳しくはこちら)

言うなれば、ただでさえこれだけのメンツの話が1,500円で聞けるのが既にお得なのにも拘わらず、これを読んでから参加するともっとお得に聞こえてきます。

どれだけお得だったかの報告は特にいりませんがw、まぁとりあえず最後までお付き合いください。



それでは本題へ。



僕、下出誠は、

石川県で育ち、

神奈川県の大学に通い、

イタリアの専門学校に留学した後、

今は東京を拠点に働いています。



そう。水戸どころか茨城にさえかすりもしていません。

じゃあなぜそんな男が沢山の茨城の人たちに支えられ、Mahalocoという素敵が過ぎる場所で個展を開催することをできるのか?



ー始まりは2年前の2017年。


かつて東京で一緒に仕事をしていた子が結婚し、退職し、旦那さんのお仕事都合で水戸に住んでたんです。

ある日その子から連絡があり、僕に会わせたい人がいると。

聞くと、その子が通ってる美容院の人が色々と面白いことをしていて、きっと僕と合うんじゃないかとのこと。

その子に子どもが生まれたってのもあって祝いたい気持ちもあったので、まぁ一回会ってみようかなってなったんです。


その美容院こそ今回個展を開かせていただくMahalocoであり、

会った人というのがオーナーの岩上巧さんです。


ちなみに初めて会った時のお互いの心中はたぶんこう。


巧「会ったはいいけど僕はこの人に何を頼むんだろう?」

僕「何のデザインを頼まれるのかイマイチわからんがどうしよう?」


…よくこの状態で会ったなwww


まぁ色々話した結果、やってきた依頼はこう。


僕(岩上巧)のロゴマークを作ってくれませんか?









…どやさ。


元々の知り合いでもなければ、さっき会ったばっかりやで?

ハードル高いどころか俺それ作れんの?


と、後々思えばこんな風に思ったものの、下出誠2017はそれを快諾。

今考えればあの時この件を受けていたことが今に繋がってるんだなって、つくづくそう思う。


作るのはとてもとても大変だったけど、幸いにも僕はその会って話した数時間で、彼のことを何となくではあるが感じ取ることができました。

様々なイベントに携わったり、誰かと誰かの得意としているものを引き合わせたり、相談事に的確かつ斜め上からのアドバイスをしたり…


要するに彼は“結ぶ人”だった。

(結人ってかいてむすんちゅって読むのかな…←言いたいだけw)


そんなこんなで作ったロゴマークがこれ。

個人的にこのデザインは自分史上BEST3には入る出来だと思ってます。

さらにこれ、ここまでの出来だと自負しているにも関わらず、1円ももらっていません。

誤解がないように言っておきますが、


“1円ももらっていない=報酬がない”ではないですよ。


もちろん当時、

「報酬を(お金で)支払いましょうか?」という提案ももらいました。

ただその時に、

「ロゴの価値ってできた瞬間ではなく、できた後にこそあると思うんですよ。」

「この件で僕は下出さんに本当に感謝しているので、どういう形であれ、ちゃんと(報酬を)渡すつもりです。」

とも言われました。


ちょっと話しずらしますが、この“報酬”という言葉を聞いて、多くの方が“お金”を想像すると思うんです。

それってちょっと危ういなっていうか、世界を狭めてしまうんじゃないかなって思ってます。

ある言葉が持たせてしまうイメージを完全に払拭する必要はないと思いますが、これからの時代その“ある言葉”に新しいイメージを付加できるかどうかは、とても大切だと思っています。


話戻しますね。


それを聞いた当時の僕は、


自分史上最高レベルのロゴを作って(例えば)20万円もらう。


自分史上最高レベルのロゴを作ったにも拘わらず、お金ではないもので報酬を得る。


この二つの文章を言っている自分を想像して、圧倒的に後者の方が人として面白そうだなって感じたんです。

だから、僕はこのロゴを作ったことで、お金は一切もらってないけど、報酬は今も尚もらい続けている。そう自信を持って言うことができます。


例えば、個展の場所を貸してくれること、例えば、水戸にいる素晴らしい方たちと繋げてくれること、とかね。(地味においしいのは、「自分史上最高レベルのものを作ってお金をもらってない」というフレーズが、いろんな場所でつかみとして強力なことw)


とまぁそんな感じで始まった僕と水戸との繋がりは、結人・巧さんのおかげでどんどん、そして時には思いもよらなかったところまで広がっていきます。


・水戸で西野亮廣の講演会を開いた主催者の方

(今回の僕の個展、この人無しにはとても成り立っていません)

・茨城で5年続けて音楽祭を開いている方

・介護の観点から新しいアプローチを図っている方。

・こういう考え方や動き方に柔軟に反応できる方々

・本個展初日に来ていただくスペシャルゲストのお二人

…等々。


挙げだしたらキリがありませんが、この2年、東京に住んでいるだけでは到底作り得なかった繋がりが、大なり小なりあれど彼を介することで生まれ“続けて”います。


もしもあの時“お金をもらう”という決断をしていたら、今のような状況になっていなかったのか、それは正直言ってわかりません。

ただ、“お金をもらわなかった”からこそ、今も彼に対してある種フラットな部分を常に持った状態でコミュニケーションが取れるということは、間違いないと思っています。


そしてそのコミュニケーションの先に、僕は今回の個展を開催することを決断できました。


これもまた、カルピスのチャレンジと同様“続ける”ことで辿り着けた場所なのかなって、そう思ってます。


字面だけで全てを伝えきることはきっと出来ませんが、少しはなぜ僕が水戸という場所に縁ができたのか、伝わりましたかね?


1日のトークショーでは、“続ける”という行為とはこういうものなんじゃないか、こんな可能性もあるのではないか、その辺をもう少し詳しく、僕以外のスペシャルな方たちの意見も交えてお送りしたいと思っています。


1日のトークショー、行きたくなりましたか?


行きたくなりましたよね?


そんな1日のトークショーの詳細はこちら↓






万一、万一ですがまだどうしようか悩んでいる方や、1日は予定がどうしても…って方。

大丈夫です。まだ行きたくなる情報ありますよ。

それはMahalocoという場所そのものです。

素晴らしい外装、素敵すぎるインテリアですよね。

店名やインテリアからもしかしたらもうお気付きの方もいるかもしれませんが、

このお店のコンセプトはズバリ、“ハワイ”です。


ハワイアン×夏×カルピス


相性良すぎて映えること、夏の思い出になること請け合いです。

是非いらしてくださいね。



あ、最後にもう二つ。



どうしても1日は難しいって方もいて当然だと思います。

期間中下記の日は僕ずっとお店にいますので、もし来ていただけるならイベントの時と同じとまではいきませんが、それなりにちゃんと喋ります。

(在廊日:8月/1,2,3,4,10,11,12,17,18,24,25,31)

とりわけ18日は僕の誕生日なので、祝いの言葉でもいただければ大変嬉しゅうございますw



最終日の31日も1日に負けず劣らずのイベントにするつもりです。

おそらく僕のトークも多少は成熟してるはずです(笑)。

本チャレンジのテーマソングを作ってくれた徳久望さんのスペシャルライブもあります。

是非こちらも予定合わせてきてください。

スーパーお待ちしています。


読んでくれてありがとうございました。


※茨城の最高の仲間たちが勝手に応援してくれている本個展のイベントページはこちら↓

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