空 〜 S O R A 〜
今日町を歩いてて、
廃校になった学校に二回出会った。
何かさ、もう人が入れないように柵が立ててあったりしてさ、
「長い間ありがとうございました」
的な紙が貼ってあったりして。
学校って、「場所」だけじゃないじゃんね。
風景とか、音とか、
見えたり聞こえたりするから思い出すものとかもあると思うんよ。
だから何と言うか…
自分が通ってた訳でもないくせに、
どうにかならなかったのかな〜って。
まぁどうにもならなかったから廃校なんだろうけど。
跡地に何が建つのかは知らないけど、
もしかしたら合併でもした
新しい学校が建つのかもしれないけど、
最近東京にはこれでもかってくらいビルが建ち始めてる。
小さな陸続きでもない海に囲まれた島国が、
溢れすぎた人たちを、迎え入れすぎた人たちを
その地に乗せるために建築物を積み重ねる。
そして、そのビルには「ソラ◯◯」とか「◯◯ソラ」みたいな名前をつける。
どんなに建てても空には及ばないのに。
いや、及ばないことを理解してるが故なのかもしれない。
そんなまがい物のソラが増えれば増えるほど、
東京の空はどんどん狭く、見えなくなっていく。
人の思い出のそばには空があって欲しいな、
地面に近いところで生まれたたくさんの人たちのたくさんの思い出が、
なるべくなら残り続けて欲しいな、なんて思う月曜日の前の日の夜。
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